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クルマ売却基礎知識
Q 車検2年付きと車検切れとの違いは?
A 車検整備費用が車両本体価格に含まれているかどうかだ
   中古車のプライスボードに記入されている項目の中で、大事なのが、車検時期についての表示。「検○年○月」とある場合は、その期日まで車検が残っているため、名義変更すればそのまま乗れるわけだ。
 問題は車検が残っていない場合。多くのユーザーは出費の多い車検をきっかけに買い換えるから、車検切れになっている中古車は珍しくない。「車検2年付き」も、「車検切れ」も、クルマの状態としては同じだ。
 違うのは、車検整備費用が車両本体価格に含まれているかどうかということ。「車検2年付き」または「検付き」とか「検2年」などと表示されている中古車の場合、車検整備費用が車両本体価格に含まれるが、「車検切れ」または「検切れ」と表示されたものは、別に車検整備費用が必要になる。その分、諸経費が高くなると言うわけ。
A 「検付き」でも税金や自賠責は必要
 間違えちゃいけないのは、中古車で「車検2年付き」といっても、あくまで車検整備費用がかからないだけってこと。車検取得時に必要な2年分の重量税や自賠責保険料は別に払わなきゃいけないのだ。結局「車検2年付き」と「車検切れ」のどちらがいいという問題じゃなく、あくまで見積書をもらった総額で判断するのが大事だ。見積書をもらうだけなら購入の義務はないから、ご安心を。もし、「車検2年付き」なのに諸費用の中に車検整備費用が加算されていたら、ちゃんと指摘して削ってもらうこと。
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Q 記録簿って何?
A 正しくは定期点検整備記録簿。クルマの履歴がある程度わかるのだ
   中古車選びのポイントの一つになるのが、記録簿の有無。正式には定期点検整備記録簿といい、新車時に車検証入れの中に付属しているもの。その名の通り、これまでの定期点検の日時、作業内容などが記入されているから、そのクルマがこれまでにどんなメンテナンスを受けてきたかが、記録簿を見ると判明するわけ。定期的にしっかりメンテナンスされていることが確認できれば、中古車のコンディションもかなり信頼できることになる。特に多走行車や低年式車など、消耗品の交換やオーバーホール時期が気になるクルマの場合、記録簿を見れば今後のメンテナンスの予定も立てやすい。
 そしてもうひとつ。中古車では、記録簿にある各定期点検での走行距離を確認すれば、現在メーターに表示されている走行距離の信頼度も見極められる。これは大きい。
A 記録簿があればいい、というものでなく中身が大事
 もっとも、記録簿にも限界はある。たとえば事故による修理や、トラブル対応などの場合、必ずしもそれが記録簿に反映されているとは限らないからだ。また、記録簿自体はあとから車検場などで購入することもできる。記録簿がついてさえいればいいと言うものじゃないわけだ。購入時に「記録簿付き」という表示があったら、ちゃんと見せてもらってどういう内容が記入されているか確認することが大事。中古車展示場ではクルマの中には置かず、別に保管しているのが普通だ。
 また、低年式車では記録簿のないクルマが多いし、塗装状態や足回り、エンジンなどで記録簿に現れない部分のコンディションも大切。記録簿の有無は一つの判断項目として、クルマ全体の状態をチェックすること。
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Q 修復歴車って事故車のこと?
A ボディパネル交換程度の事故は修復歴車にはならないのだ
   修復歴車と事故車を同じに考えている人が多いけど、これはちょっと違うんだ。修復歴車は中古車の査定基準に採用されている呼び方で、「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたものまたは、その修復歴のあるものは商品価値の下落が見込まれるので、修復歴減点を適用する」と決められている。つまり、クルマの骨格部分にダメージを受けていない場合は、事故を経験していても修復歴車にはならない。たとえばちょっと電信柱にボディをこすって板金した場合を考えてみればいい。厳密に言えば、板金だってダメージには変わりがないけど、クルマの性能や安全性には全く影響がないはず。バンパーをこすったりした場合も同様だ。
A 問題は修復歴の有無より、修復の状態だ
 修復歴車とされるクルマの条件は、項目として書けば「サイドメンバー/クロスメンバー/インサイドパネル/ピラー/ダッシュパネル/ルーフパネル/フロア/トランクフロアの修復、またはラジエターコアサポートの交換を施したもの」ということ。修復歴車は査定で減点され、当然中古車で販売される時も安くなるわけだ。これは当然骨格部分にダメージを受けたことによるリスクを考慮したものなんだけど、修復歴車だからといって最初から毛嫌いするのはまだ早い。問題はそのダメージがどう修復されているかなのだから。
 もし、ダメージを受けた部分が完璧に修復されていて、しかも価格が安くなっているなら、「買い」という判断だってある。中古車のコンディションを見分けるのは難しいけれど、メンテナンスされていない無事故車よりも、しっかり整備された修復歴車の方が、トータルで見れば程度がいいこともあり得るのだ。信頼できる販売店で修復歴車を見かけたら、その修復内容をよく聞いた上で購入候補に考えてみるのもいいだろう。
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Q 「寒い時期はオープンカーが狙い」ってなんで?
A 需要と供給の関係。中古車は季節によっても相場が変わる
   中古車は時間とともに値落ちするのが当然だけど、その中でも車種によって変動はある。特に実用車でなく趣味的な要素の高いクルマではその傾向が高い。その典型がオープンカーだ。これは夏のレジャーシーズンに向けて、人気が高まるために値落ちが少なく、寒い時期になると人気が落ちて相場もぐっと安くなる。しかも、ホントのことを言うと夏のオープンカーはにわか雨や強い日射しなどでそれほど快適ではなく、汗をかいた肌でクルマは汚れやすくなる。冬のほうが少なくとも太平洋側は天候も安定しているし、空気が澄んだ中を走るのは快適なんだけど、やはり遊びグルマはイメージで売れ行きが変わるもの。「寒い時期はオープンカーが狙い」というのは真実だ。
A 相場の流れを知って賢く購入を
 オープンカー以外でも、相場が大きく変動するタイミングはある。たとえばRVの場合は、夏に向けて人気が高まり、相場も高めになるし、4WD車は冬のスキーシーズンに向けて中古車が人気。より安く買うなら、こういった人気シーズンが過ぎた時点で探すといい。
 また、中古車で流通している現行車種がモデルチェンジを迎えたり、同ジャンルの人気車種がデビューしたタイミングも、買い換えによる流通量の増加で相場が大きく変わるポイント。中古車は欲しくなるとすぐにでも、というのが本音だけど、できればこういった相場の流れを読んだうえで購入を考えよう。
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Q 立体駐車場に入るクルマの目安は?
A 幅よりも高さ。1550mm以内が目安だ
   都市部でミニバンやクロカン4WDに乗るドライバーの一番の悩みがパーキングスペース。車高の高いクルマでは、立体駐車場に入れないことが多いからだ。日常の生活で立体駐車場を使うことが多いなら、クルマ選びの時にもまず考慮しておきたい。
 この場合、全長や全幅が問題になることは少なく、チェックしておきたいのは全高。目安としては、1550mm以下ならほとんどの立体駐車場が利用できる。ただし二段式パーキングなどの場合、1500mm制限になっていることもあるので、常用する場所があるなら確認しておいた方がいいだろう。
 RV系でもステーションワゴンなどでは1550mm以下に収まっている車種があるけれど、意外に油断しがちなのが軽自動車。全長や全幅に限りがあるため、全高の高さでスペースを稼いでいて、1550mmを超えるものも存在するからだ。
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Q いい店の見極め方法ってある?
A ゆっくり店舗の状況から観察しよう
   「いい店」という判断は難しいけれど、ある程度、信頼のおける店の目安はある。まず展示車両がきれいに管理されていて、プライスボードに必要な情報がすべて書き込まれていること。また、営業マンの対応がきちんとしていて、質問に的確に答えてくれること。ユーザーの側に立って、アドバイスしてくれるようなら安心だが、予算や好みも聞かずに在庫車をひたすらセールスするようなら避けたほうがいいかも。購入時の担当セールスが購入後のアフターサービスでも窓口になることが多いから、このあたりは重要だ。
 また、見積書を取ってみた時、諸費用に不当なものがなく、金額も妥当であること。車両価格が安い分、諸費用が高い店はあまり信用できない。
A 買う側も見極められていることを忘れずに
 もっとも、中古車の購入は結局、ユーザーと営業マンのコミュニケーション次第。店の側でも、冷やかしっぽい客や、礼儀を知らない客相手にはそれなりの対応になってくるのは仕方ない。あまり突飛なファッションは避け、電話予約したなら約束を守って来店し、しっかり自分の欲しいクルマや予算を告げて買う気を見せることが大事。また、あまり営業マンを警戒したり、展示車のあら探しをするような姿勢を見せるのは損。販売店は安く買うために戦う相手じゃないのだ。妙な知ったかぶりをせず、クルマのプロである営業マンとのコミュニケーションを大事にしよう、営業マンと仲良くなることは、カシコイ購入のためのコツでもある。たとえその店で買うことがなかったとしても、営業マンから聞いた情報はきっと今後の購入に生かせるはずだ。
 ちなみに、試乗ができなかったり、バッテリー上がりでエンジンがかからないなどで店に疑いをもつ人もいるけれど、連絡せずにいきなり行って試乗しようとするほうが無理。試乗したいなら事前に電話で伝えておこう。そうすれば予約した時間までにはクルマを出しやすい位置に出しておいてくれるし、バッテリーも充電しておいてくれる。
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Q プライスボードを見る時のポイントは?
A 値段以外にも重要な情報が詰まっているのだ
   プライスボードは、店ごとにオリジナルのものを作っていたり、中には値段しか書いていない場合もあるけれど、もっとも信頼できるのは、自動車公正取引協議会の定めたもの。これなら価格以外にもかなり重要な情報が盛り込まれている。「高性能ツインカム」とか、「車検たっぷり」といったキャッチフレーズに目を奪われる前に、プライスボードに書かれた情報をしっかり把握しておくほうが大事だ。
 まずは年式、グレード名、車検残などが、目的のクルマと合っているかどうかを確認しよう。さらに修復歴の有無、記録簿の有無、保証付き販売か、現状販売か。保証付きの場合はその期間なども記入されているはずだ。
A 販売店の営業マンから、さらに情報を引き出そう
 クルマ本体のチェックに入る前に、プライスボードの情報を元に、さらに詳しい情報を販売店の営業マンから聞くことも大事。話をするのを面倒がる人も多いけれど、本気で購入を考えているならちゃんとコミュニケーションを取っておいた方があとあと得することって多いのだ。
 たとえば、グレードや年式、マイナーチェンジ前後による装備の違いや、限定車の場合はその限定装備の内容、保証内容、修復歴のある場合は修復個所などなど。整備記録簿も、展示車の場合は車内でなく店で保管していることが多いから、頼んで見せてもらうといい。自社下取りのクルマの場合は、前オーナーの情報が聞けることもあるんだ。クルマに乗り込むのはそれからでも遅くないぞ。
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Q 見積もりはもらったほうがいいの?
A 諸費用の内容やクレジットの金利を比較するために重要
   クルマは車両本体価格だけでなく、諸費用が必ず必要になってくるもの。新車の場合はどの店で買ってもそれほど大きな違いはないが、中古車では店ごとに諸費用の解釈が違ったり、同じ車種でも車検残などで諸費用が大きく変わったりするから注意。中古車選びの最初は車両本体価格ばかりを気にしがちだけど、本当にそのクルマが買い得かどうかは、見積書を取って、総額で比べてみないとわからないのだ。
 事務所の中に入るのは、なんだか売りつけられそうで不安に思う人もいると思うけど、見積りを取るだけで何か義務が発生することはない。気になるクルマがあったら、全部見積りを取ってみよう。比較のためにも、複数の店で見積りを取るのがオススメ。
A 代行活動費用の違いを項目ごとにチェック!
 クルマの条件が同じだとしても、店ごとに大きな差がつくのが代行活動費用。車庫証明費用は自分でやって納車費用は自分で取りに行けば、両方とも節約できるはずだが、店によっては店頭納車でも内装クリーニング代や洗車代などと称して費用を請求することがある。また、整備費用については、公正取引協議会の規約では、現状渡しの中古車を除き、すべての中古車の車両価格には6カ月点検整備に準じた整備費用が含まれることになっているが、店によっては別に整備費用を追加していることもある。納得のいく説明が得られなければ、こういった不当な費用請求する店は敬遠したほうが無難だ。
 このほか、見積書ではクレジットの金利や手数料もチェックポイント。いくつかの店を比較すれば、だいたいの相場も分かってくるはず。特に長期クレジットの場合、金利の差は支払い総額に大きな差がつくからぜひこだわっておきたい。
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Q 修復歴が不安なだけど、見極め方法ってある?
A エンジンルームや、トランクルームの中を覗いてみよう
   最近は修復技術が進歩しているので、修復歴車だからといってそれほど毛嫌いする理由はないけれど、どうしても気になるなら、まずエンジンルーム内をチェック。内側のパネルが、左右で違う色合いになっていたり、本来塗装後に装着される補機類の固定ボルトがずれていたり、その上に塗装が乗っていたら、修復歴の可能性が高くなる。ただし、フェンダーを取り付けるボルトについては、単なるフェンダーパネルの交換(これは修復歴にならない)でもズレたり塗装が乗ったりするから、これはそれほど気にしなくてもいい。
 また、ボンネットと左右のパネル、ドアパネルとフェンダーなど、各ボディパネルの隙間が左右で大きく違っているものも修復歴車の可能性あり。特に、左右でタイヤとフェンダーの隙間が違っている場合は、修復歴車でなくても足回りのダメージが考えられるので要注意だ。
 このほか、追突されている場合は、トランクルームの内張をはがし、スペアタイヤを外して見ると、ゆがみが見つかることがある。こういった目立たない場所は修復の手が及んでいないことが多いから、見分けやすいポイントだ。
A 修復歴自体より、現在のコンディションが大事なんだ
 修復歴車を避けるのは、事故によるダメージが機能に悪影響を及ぼしている可能性があるから。逆に言えば、しっかり修復されたクルマであれば、不人気による安さはメリットになる。大事なのはどれだけちゃんと修復されているか、なのだ。まずどういったダメージを受け、どこを直しているかを営業マンに詳しく説明してもらおう。その上で試乗してみて、ハンドルが取られたり、異常な振動が見られないか、左右のコーナーで挙動が変わったりしないかなどを徹底的にチェックしよう。ブレーキング時や加速時も同様だ。価格が納得できる安さで、しかも走りに問題がなければ買ってみても後悔はしないはずだよ。
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Q インテリアで見ておくべきポイントは?
A まずコンディション以前にクルマとして使いやすいかを判断
   中古車の場合コンディションが一番気になるけれど、それ以前にクルマとして自分が使いやすくなくちゃダメ。初めて乗る車種なら、まず運転席に座り、シートやステアリングの調整機能を使ってベストポジションを取ってみよう。前後の視界や、左右のスペース、ステアリングやペダルの位置関係がしっくり行くかどうかを確認。
 それが済んだら、各ペダルやステアリング、シフトノブなどの摩耗具合を見よう。これは、整備記録簿がないクルマの場合、メーターに表示されている走行距離が妥当かどうかを確認するのに役立つ。走行距離が少ないのに、摩耗が進んでいるものはやや不安。また、運転席と助手席とのシートのへたり具合の差も見ておこう。
A 装備の不具合を見つけたら、納車時までに修理を依頼しよう
 シートなど内装の汚れは、中古車ではある程度仕方ない。全体的に汚れている感じがするなら、サンバイザーの裏などと見比べてみるといい。シートのほつれやタバコによる焼けこげは、修理すると費用がかかるので、気になるならあきらめるしかないだろう。またミニバンなどRV系のクルマの場合、後部座席や荷室の状態も忘れずにチェックを。荷室をペット用スペースに使っていて、においが染みついてしまっているものもあるからだ。
 また、各装備品のチェックも必要。どんな装備がついているか、作動状況はどうか。エンジンがかかるなら、かけた状態ですべてのスイッチを操作してみよう。試乗までしなくても、かなりの部分がチェックできる。エアコンの効き、オーディオやパワーウインドウの作動、ライトやメーター類なども徹底チェック。エアコンガスの抜けやカーオーディオの不具合は保証の対象になっていないことが多いし、保証対象のものであってもいちいち修理に出すのは面倒。購入するつもりなら、事前にすべての不具合をチェックし、納車までの修理や交換を依頼したい。もちろん、このときには修理項目、交換依頼部品などを注文書に明記してもらうこと。
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Q エンジンルームを見るポイントは?
A ボディパネル交換程度の事故は修復歴車にはならないのだ
   修復歴車と事故車を同じに考えている人が多いけど、これはちょっと違うんだ。修復歴車は中古車の査定基準に採用されている呼び方で、「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたものまたは、その修復歴のあるものは商品価値の下落が見込まれるので、修復歴減点を適用する」と決められている。つまり、クルマの骨格部分にダメージを受けていない場合は、事故を経験していても修復歴車にはならない。たとえばちょっと電信柱にボディをこすって板金した場合を考えてみればいい。厳密に言えば、板金だってダメージには変わりがないけど、クルマの性能や安全性には全く影響がないはず。バンパーをこすったりした場合も同様だ。
A 問題は修復歴の有無より、修復の状態だ
 修復歴車とされるクルマの条件は、項目として書けば「サイドメンバー/クロスメンバー/インサイドパネル/ピラー/ダッシュパネル/ルーフパネル/フロア/トランクフロアの修復、またはラジエターコアサポートの交換を施したもの」ということ。修復歴車は査定で減点され、当然中古車で販売される時も安くなるわけだ。これは当然骨格部分にダメージを受けたことによるリスクを考慮したものなんだけど、修復歴車だからといって最初から毛嫌いするのはまだ早い。問題はそのダメージがどう修復されているかなのだから。
 もし、ダメージを受けた部分が完璧に修復されていて、しかも価格が安くなっているなら、「買い」という判断だってある。中古車のコンディションを見分けるのは難しいけれど、メンテナンスされていない無事故車よりも、しっかり整備された修復歴車の方が、トータルで見れば程度がいいこともあり得るのだ。信頼できる販売店で修復歴車を見かけたら、その修復内容をよく聞いた上で購入候補に考えてみるのもいいだろう。
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Q キャンセルってできるの? キャンセルしたとして、手付け金って返してもらえないの?
A キャンセルしたからといって手付け金の返還は難しいのだ
   「中古車は早い者勝ち」とも言われるように、買い得なクルマや人気車はすぐに売れてしまうもの。販売店に見に行った時に、いくら「また来ますから、キープしておいて」と頼んでも、商談中の札をかけてくれるかどうかは分からない。販売店としては、あとからでも確実に購入してくれる客のほうを優先するのが自然だ。
 即契約はできないが、どうしても待ってもらいたい時に1〜3万円の手付け金を渡しておくという手はあるけれど、考えた末に購入をキャンセルした時に返還されるとは限らない。待っている期間の分、販売店では無駄に展示スペースを使うことになるからだ。
A 契約後のキャンセルはさらに難しいぞ
 これが、一度購入を決めて、注文書にハンコを押してしまってからだとさらに面倒になる。たとえ翌日でも、販売店側が納車に向けての部品の発注や整備、登録の代行などに動き始めていると、法律的にキャンセル自体が難しくなってしまう。良心的な店なら手付け金の放棄だけで解約してくれることもあるけれど、キャンセルができなかったり、できたとしても損害分の賠償を請求されても、法律上文句は言えないのだ。ただし、違約金やキャンセル料などという名目で大金を請求される筋合いはない。悪いのは契約後にキャンセルしようとしているほうなのだから、誠意を持って交渉しよう。
 もちろん、こういう状況に陥らないように、衝動買いでなくよく考えてから購入を決めるのが一番。
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Q 中古車でトラブルが多い時は返品できる?
A トラブルによる返品はまず不可能
   中古車で一番不安なのは購入後のトラブル。だからこそ、購入前には販売店の信頼度やクルマのコンディションチェックが重要とされるわけ。ただ、どんなに程度がよく見えたクルマでも、機械である以上、トラブルの可能性はある。保証付きならその不安はある程度解消されるけれど、いくら保証が効くからといって何度も修理工場に持ち込んで、乗れないことが多すぎるようでは返品したくなるのが人情。
 でも、実際のところ、トラブルによる返品はまず不可能。いくらトラブルが多くても、すでにクルマを使っている以上、購入側もある程度の利益を受けていると見なされるし、トラブル自体が購入後のユーザーの乗り方によるということもあり得るからだ。
A 修復歴車だったことがあとから判明した場合は交渉の余地あり
 ただし、そのクルマが購入時には「修復歴なし」と表示されていたのに、実際には修復歴車だったための重大なトラブルが発生した場合は別。公正取引規約として、修復歴車は表示が義務化されているからだ。この場合、買い手に不利な情報を隠して売ったことになり、ユーザーは販売店に契約の解除(つまり返品)や損害賠償を請求できる。法律上は「瑕疵担保責任」(かしたんぽせきにん)といわれるものだ。
 もっとも、購入後に時間がたっている場合などは、現実的に言って返品までは難しい。そのクルマが修復歴車として販売されていた場合の価格との差額を返還してもらうのが妥当な線だろう。
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Q 納車されたクルマにキズがあったら?
A その場で指摘した上で、無償修理の交渉を
   待ちに待った納車の日、さっそく自分で運転したくなる気持ちはわかるけど、乗り込む前に店員と一緒にクルマのチェックを。販売店の店頭ではなかったはずのキズが発見されたら、その場で無償修理を依頼しよう。一度受け取ってしまったあとに文句を言っても、それが納車前か後かを証明するのは難しいのだ。
 キズだけでなく、注文時に頼んでおいたオプションの装着や、修理個所などの確認も大事。これもあとから気がつくと面倒なので、できるだけ納車当日に真剣にチェックを。
 ちなみに、家で待っていて納車してもらう時には、何か不具合を発見してもその場での交渉するのが難しい。できれば納車は販売店の店頭に出向くほうがベター。万一の時にはすぐに店長や購入時の担当者に相談することができるし、なんたって納車費用も浮くんだからね。
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Q 車両本体価格のほかにいくらかかるの?
A 諸費用はクルマによって大きく変わるのだ
   新車なら標準車両本体価格が決まっているし、中古車ならプライスボードを見れば価格がわかるけれど、それだけではクルマは購入できない。諸費用といわれるものが必要になるわけ。面倒だから全部込みで表示してくれればいいのに、と思う人もいるだろうけど、いわゆるコミコミ表示というのは、クルマ本体にどのくらいの価値があるかわからなくなってしまうので禁止されているのだ。また、いくらかかるかはクルマの排気量、車検残、年式などによっても大きく変わるので、残念ながら一概には言えない。欲しいクルマがあったら、とりあえず見積りを取ってみるしかないのだ。
A 諸費用の内容を知っておこう
 諸費用には大きく分けて、法定費用と代行活動費用がある。法定費用というのは、税金(自動車税、消費税、自動車取得税、自動車重量税)や印紙代、自賠責保険(強制保険)など。また代行活動費用は、本来クルマを購入したユーザーがやるべきものを販売店に依頼した時に発生する費用。名義変更、車庫証明、納車、ナンバー変更、行政書士料などだ。法定費用はクルマによって自動的に決まってくるが、代行活動費用は販売店によって異なることが多いからチェックが必要。中古車では、プライスボードの価格は安くても、見積書を取って諸経費を足してみると高くなってしまうこともある。購入候補が複数あるなら、総支払額で比較することが大切だ。また、代行活動費用には、車庫証明手続き費用や納車費用など、ユーザーが自分でやってもそれほど面倒のないものもある。安く買いたいなら自分で動いてみよう。
 そしてもうひとつ、諸費用には普通含まれないけれど、忘れちゃいけないのが任意保険。いまどき任意保険に入らずにクルマを運転するのは自殺行為だから、購入時には保険料も予算に組み入れて考えておくこと。
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Q 諸経費って安くならないの?
A 法定費用もクルマ次第でかなり節約できる
   法定費用というのは文字通り法律で定められているため、値切ったりすることはできないが、クルマ選びの時点で法定費用を節約することはできる。たとえば自動車取得税は、新車では車両本体価格+主要オプション価格の9割が取得価格とされ、これに5%(軽自動車は3%)の税金がかかるけれど、中古車の場合は減価償却を考慮されるため、年式によって変わってくる。新車から6年経過した中古車は基本的に非課税なのだ。
 さらに、取得税よりも簡単に差がつくのが自動車重量税。重量税は新車購入時、または車検取得時に車検期間分を前払いする仕組みだから、車検残がある中古車なら払う必要がない。クレジットの場合、支払い途中に車検を迎えるのは出費が負担になるけれど、1年以上車検が残っているなら魅力は大きい。
 このほか、細かいことを言えば、中古車購入時の自動車税は月割り計算だから、登録が月末か月初かで出費が1カ月分違ってくる。大型車の場合は1カ月分といっても1万円近くなるので、節約にこだわるなら少し待ってでも月の初めに登録してもらおう。
A 代行活動費用で積極的に出費を減らそう
 クルマが決まっているなら、法定費用はそれほど節約の余地はない。でも、代行活動費用は取り組んでみる価値あり。車庫証明などは簡単だから、ぜひ自分でやっておこう。販売店に依頼すると1万円以上の出費が、印紙代の2500円前後で済む。
 また、納車費用も、自分で販売店に取りに行けば不要。自宅と販売店の距離によっては1万円以上かかることもあるし、万一未整備部分や注文違いなどのトラブルがあった場合も、店頭でならすぐ交渉できる。販売店の側でも人件費は浮かせたいから、店頭納車には協力的な店が多いようだ。
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Q 車庫証明はどこに申請すればいいの?
A 管轄の警察署で用紙をもらい、必要事項を記入すればOK
   車庫証明というのは、青空駐車防止のため保管場所を確保していることを証明するためのもの。2輪車と軽自動車を除くすべての自家用乗用車を登録する場合に必要になる。また軽自動車でも、都市部では車庫証明の届け出が義務化されている地域が多い。クルマの購入の場合、販売店に手数料を払えば代行してもらうことが可能だけど、手数料は1万5000円くらいはかかってしまう。自分でやれば2500円〜3000円程度(地域によって違う)で済むのだから、節約するならぜひ自分でチャレンジを。販売店の側でも、人件費がかかるのを嫌ってユーザーが手続きするのを勧めていることが多いんだ。
 具体的には、まず所轄の警察署に行って、申請書をもらってくることから。申請に必要なのは、自動車保管場所証明申請書、自動車保管場所標章交付申請書、所在図/配置図など。記入方法などは書類をもらう時に詳しく聞いておくといい。
A 賃貸駐車場の場合は使用許諾証明書か契約書の写しが必要
 所在図や配置図は、警官が確認のために現地を見に行くのに使われるもので、わかりやすく書いてあればOK。所在図は地図のコピーに印を付けて添えてもいい。このほか自宅の駐車場なら住民票、駐車場が自家所有でなく、他人から借りている時。この場合は土地所有者の使用許諾申請書が必要になる。警察署によっては、賃貸契約書のコピーでも申請を受けてくれるので確認しておこう。
 ちなみに申請は基本的に平日のみ、申請してから車庫証明書が交付されるまでには1週間くらいが目安。また、車庫証明をクルマの登録書類として使うための有効期間は1カ月なので注意。このほか、複数のクルマを所有している場合、車庫が空いているからと言ってほかのクルマを置いていると、車庫証明が下りないこともあるので気をつけたい。
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Q 契約の時に必要なものは?
A 持っていくものは免許証と印鑑、手付け金くらい
   契約する前には、当然ながら中古車のコンディションや保証内容のチェック、そして代金の支払い方法も考えておくこと。中古車を見に行っていきなり契約というのはあまりオススメできない。できれば一晩でもいいから考えて結論を。
 実際の契約時には、持っていくものは印鑑くらい。ただし歩いていく場合も免許証くらいは当然持っていこう。クレジットをくむ時の身分証明になるからだ。
 また、契約時には1〜3万円程度の手付け金が必要になることが多い。全額クレジット払いにするつもりでも、そのくらいの現金は必要ということ。この手付け金は実際の購入時には代金の一部として当てられるけれど、もし気が変わってキャンセルした場合はまず戻ってこないので注意を。
A 契約後の手続きを忘れずに
 大事なのは、契約後のユーザー側の義務をちゃんと果たすこと。まず契約時に車検証のコピーをもらっておこう。これには車庫証明や任意保険に加入する時の情報があるからだ。契約後には印鑑証明を申請し、車庫証明を自分で取るなら早めに。これに加え、名義変更のための委任状にも印鑑を押して、印鑑証明や車庫証明と併せて販売店へ渡すか、書留で郵送する。車庫証明の手続きが遅れてトラブルになる例が多いけれど、忙しいと言い訳するくらいなら最初から販売店に依頼すること。
 このほか、任意保険への加入も済ませておこう。販売店でも取り扱っていることが多いが、もし親や会社などで知り合いの代理店があるならすぐに連絡して手続きを。保険代理店は顔見知りのほうが、万一の時に助かる。
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Q 住んでいる都道府県とは違う場所でクルマを買うのって面倒?
A ナンバーが変わると登録費用が余計にかかる
   自分の希望にあった中古車を探すために、はるか遠くの店まで回っている人は多い。特に今はインターネットでも検索できるからなおさらだ。ただし、中古車選びの場合は、通販とはいかずに結局現物の商品をチェックすることが欠かせないということを忘れずに。
 あまり遠くまで行って無駄足を踏んだりするのはもったいないし、だからといって不満の残る中古車に妥協するのも後悔のモト。
 手続き上の面倒さはあまりないけれど、強いて言えばナンバー登録費用の問題がある。自分の住んでいる場所の管轄ナンバーと違うナンバーがついている中古車の場合、ナンバーを変更するための手続きが必要になってくるからだ。これは陸運局に行かなければならないため、やや手続きが面倒で販売店に代行してもらうのが一般的。費用は1万円以上かかってしまう。同じ都道府県でも、たとえば練馬と品川でも費用が発生するが、遠い地域では販売店側の人件費や交通費としてさらに費用がかさむことがある。見積書の「登録代行手数料」の項目を確認しておこう。
A 購入後のことも考えると近くの店がおすすめ
 購入時の費用の問題のほかに、もっと重要なのがアフターサービス。保証付きの中古車でも、購入した店に持ち込まないと保証が使えない場合がある。遠くの店まで行くのが面倒だからといって、連絡せずにいきなり近所の修理工場に持ち込んでしまい、トラブルとなった例もあるのだ。新車ディーラー系の中古車販売店や、近所に系列のあるチェーン店なら比較的安心だが、購入時に保証を使う時の条件などを確認しておくことは鉄則。あとあとの買い換えまで考えれば、気軽に立ち寄れる近所の店で、コミュニケーションをとっておいたほうがベター。
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